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石材の滑り止め加工とは?水場での対策やメンテナンス方法を解説

滑り止め加工で石材の安全性と美観を両立

施設のエントランスや通路、水場などさまざまな場所に採用される石材の床は、高級感や重厚感を持ち、デザイン性の高い空間を演出するうえで欠かせない建材です。しかし、その美しさとは裏腹に、雨の日や水濡れによって滑りやすくなるという課題も抱えています。特に、高齢者や障がい者をはじめ、多くの人々が利用する施設では、転倒事故を防ぐための滑り止め加工が重要な対策となります。

石材の滑り止め加工とは、石材本来の風合いや美観をできるだけ損なわずに、表面の滑り抵抗を向上させるための特殊な処理のことです。これにより、雨や水で濡れても滑りにくく、安全な歩行環境を確保できます。

この記事では、石材の滑り止め加工について、その種類や、水場や屋外で効果を発揮する施工方法、さらに施工後の効果を持続させるためのメンテナンスについて解説します。

転倒事故を防ぎ、施設の価値を高める滑り止め加工

床材の滑り止め加工の専門家であるISSHINは、施設管理者の皆様が直面する課題を解決するために、2つの主要な工法を提供しております。その一つが、美観を損なわない「防滑溶剤工法・アクアグリップ®」です。この工法は、タイルや石材の表面に肉眼では見えないほど微細な穴を無数に開けることで、滑りを防ぎます。これにより、床材本来の風合いや美観を損なうことなく、滑り抵抗係数(CSR)を国土交通省が推奨する0.4以上を達成することが可能です。また、アクアグリップ®溶剤は有機酸をベースとした安全性の高いもので、ニオイや騒音も少なく、通行止め時間を最小限に抑えられます。施工は清掃作業の延長で行えるため、短時間で完了し、すぐにご利用いただけます。温泉やプールサイドなど、素足で歩く場所にも特化した溶剤で対応しており、幅広いニーズにお応えいたします。

石材の滑り止め加工をお考えの際は、ISSHINへぜひご相談ください。

石材の美観を損なわない滑り止め加工の種類と選び方

石材の美観を損なわない滑り止め加工の種類と選び方

ここでは、石材に施す滑り止め加工の種類と選び方について解説します。石材は高級感がある一方で、濡れると滑りやすくなるという特性があります。景観を損なうことなく安全性を高めるための対策として、見た目をほとんど変えずに滑り止め効果を発揮する工法が注目されています。床材や使用場所の状況に合わせて、適切な加工方法を選ぶことが大切です。

溶剤による滑り止め加工

石材の表面に専用の溶剤を塗布し、目に見えないほどの微細な穴を無数に開けることで、滑り抵抗を高める工法です。床材の風合いや色合いを変えることなく、自然な仕上がりを維持します。主に、大理石や御影石といった石材、タイルなどに適しています。

コーティングによる滑り止め加工

床材の表面に透明な樹脂を塗布し、特殊な骨材を混ぜ込むことで物理的な凹凸を形成する工法です。高い滑り止め効果が期待でき、耐久性にも優れています。屋内外や水場など、高い安全性が必要な場所に適しています。

水場や屋外で効果を発揮する石材のメンテナンスと対策

水場や屋外で効果を発揮する石材のメンテナンスと対策

水場や屋外の石床は、常に滑りやすさのリスクを伴います。

ここでは、効果を長持ちさせるための対策について解説します。適切な施工と日々のメンテナンスを組み合わせることで、安全な状態を維持できます。

日々の清掃が滑り止め効果を維持する

滑り止め加工が施された床でも、砂や泥、油分などが付着すると滑りやすくなることがあります。日常的にほうきやモップで汚れを取り除くことや、中性洗剤を使用して定期的に清掃を行うことで、加工の効果を維持することが可能です。

定期的な点検で安全性を確認する

利用者の安全を継続的に確保するには、定期的な点検が重要です。特に多くの人が行き交う場所では、滑り止め効果が徐々に低下するおそれがあります。定期的に専門家による滑り抵抗係数(CSR)を測定し、安全基準を満たしているか確認することをおすすめします。

転倒事故防止に役立つ!滑り止め加工による安全確保と法令への対応

公共施設や商業施設における転倒事故を未然に防ぐため、滑り止め加工は非常に重要です。

ここでは、滑り止め加工が転倒事故防止につながる理由と、関連指針・基準への対応について解説します。

滑り抵抗係数(CSR)とは?

CSRは、床材の滑りにくさを示す数値で、床が乾燥した状態と濡れた状態の両方で測定されます。国土交通省は、「高齢者・障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準」において、段差のない床面では、CSRで0.4以上が推奨されています。この推奨値を満たすことで、国土交通省の建築設計標準などの関連指針への適合に資することができます。

安全基準を満たすことの重要性

CSR値が推奨基準を下回る床は、転倒事故につながるおそれがあります。特に高齢者や障がい者が利用する施設では、安全を確保する義務があります。専門的な滑り止め加工を施すことで、この安全基準を満たし、事故のリスクを低減することが可能です。これにより、施設利用者の安全を守るだけでなく、管理者としての責任も果たせます。

【Q&A】石材の滑り止め加工についての解説

Q1:滑り止め加工は、石材の美観を損なうことはありませんか?
A1:溶剤による加工は、石材の表面に目に見えないほどの微細な穴を開けることで滑り止め効果を付与するため、見た目や風合いをほとんど変えません。景観を重視する場所に適した工法です。
Q2:水場や屋外の石材でも、滑り止め加工は効果がありますか?
A2:はい、効果を発揮します。防滑コーティング工法など、水に濡れても高い滑り止め効果を維持できる工法があります。専門的な技術で、場所の状況に合わせた対策が可能です。
Q3:滑り止め加工をすることで、転倒事故のリスクを低減できますか?
A3:はい、低減できます。滑り止め加工によって床面の滑り抵抗係数(CSR)を高めることができます。これにより、転倒事故のリスクを低減し、施設利用者の安全を確保することにつながります。

石材への滑り止め加工をお考えならISSHINにご相談ください

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